口臭に悩んでいませんか?

口臭は誰にでもあります。一日の内でも強くなったり弱くなったり変化します。ただし厄介なのは、自分が気づかないうちに周囲の人たちに不快感を与えてしまうことがあります。 口臭はその人の健康状態や生活習慣と関連する場合が多くあります。
習慣的に飲酒や喫煙を好む人には特有の口臭があります。 しかし、口臭の原因の約80%は口の中にあると言われています。 虫歯や歯周病、そして食物の残りかす、さらに舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌の上の細菌の繁殖が原因になることがあります。

口臭の原因

(1) 病的口臭
口の中の病気(歯周病・う蝕)だけでなく、消化管の病気、糖尿病、鼻や呼吸器の病気も原因になります。 口臭の多くは口の中の細菌によるものが多く、歯垢(プラーク)や歯石、また、歯茎や歯根の炎症などが原因になりやすいといえます。

(2) 生理的口臭
朝 起きたときや空腹時に感じる臭いです。 誰にでも一日のうちで口臭は変化します。 最も強いのは、唾液が少ない就寝中。 朝目覚めた時の口臭は皆さん気になるはずです。 起きて活動を始めると口臭は減り始め、昼食前に強くなり、昼食後減少して夕食前に強くなります。このサイクルを繰り返します。 また加齢によって唾液が減少して細菌が増殖しやすくなります。

(3) ストレスなどによる口臭
ストレスにより唾液の量が少なくなると自浄作用が低下し、細菌の数が増えてくるため口の中が臭くなります。また、睡眠不足やホルモンのバランスによる口臭もあります。

(4) 飲食物による口臭

(5) 心理的口臭
自 分自身で強い口臭があると思い込む人がいます。『自臭症』とは、家族や周囲の人は誰も気づかないにも関わらず、本人が自分の口臭が気になり、不安で仕方な い状況に陥ることです。 単なる思い込みや気のせいと処理されるとかえって対人恐怖症や口臭ノイローゼへ進むこともありますので、はやめに受診されることをお勧めします。

(6) 口臭対策
病 的な原因があれば基本的にはそれを取り除くことが大切です。 健康的な生活習慣や食事に気を配ることが大切ですが、口の中を清潔にするために、歯のクリーニングをおすすめします。 歯垢や歯石の除去は、恐ろしい歯周病を防ぐ第一歩ですが、より健康的で快適な社会生活を送るために口臭対策は必要不可欠になってきました。
歯のクリーニングPMTC(プロによる歯面清掃)スケーリング(歯石除去)は特におすすめしたいお口のケアの一つです。

(7) 舌苔と口臭
舌苔は細菌の固まりであり、揮発性硫化物(VCS)を生成し、舌苔がひどい場合には口臭源となる場合が多く、その除去が必要となります。

舌みがき

舌の清掃は舌ブラシや軟毛歯ブラシを用いて、この舌苔を取り除きます。舌の奥から手前に向かって弱い力でブラッシングします。 硬い歯ブラシを用いたり強い力を加えると、舌表面を傷つけるので好ましくありません。 舌苔は一度で完全に除去しようとせず、数日に分けて取るつもりで行います。 舌ブラシの使用にあたっては、力を入れすぎないように、奥まで入れすぎないように注意しましょう。

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