一般歯科
2.歯周病
歯周病は成人の80%が罹患している慢性の病気で以前は歯槽膿漏といわれていました。
歯周病は20歳ぐらいから始まり、歯に付着した歯石やプラーク(細菌のかたまり)が歯を支える骨を少しずつ溶かしていき、重度になると40歳ぐらいから歯がグラグラしてきて最後は抜け落ちるという病気で、普段はあまり自覚症状がなく、歯がグラグラになって気付いた時には手後れという事が多いため定期的に歯科医院で歯石を落として進行を止め、その後プラークや歯石が付きにくいように歯の表面を磨くクリーニングなどが重要です。
わかりやすい典型的な症状としてハブラシを使うと出血したり、口臭があり、朝、口の中がネバネバするなどがあります。歯と歯ぐきの間から膿がでているためです。
口臭にも原因はいくつかありますが70%程度は歯周病や虫歯など口の中の病気が原因と言われています。
プラーク(細菌のかたまり)が硬い歯石になるといくら歯磨きをしても取れません。歯科医院での機械的な除去が必要になります。また、近年歯周病と全身疾患との関連性が注目されており、最近の研究から、心臓疾患、糖尿病、呼吸器疾患、低体重児出産などとも関連があることがわかってきています。特に、女性は妊娠期や更年期などホルモンのバランスが崩れたときに歯周病が増悪することがあります。妊娠期間は赤ちゃんへの影響も考えて、歯周治療や予防処置を受ける事をお勧めします。
歯周病の原因菌が気道や血液を介して全身に影響することがあります。歯周病の歯肉からの出血に由来して、細菌性心内膜炎が起こるリスクが高くなると言われています。また、老人などで肺炎の原因菌が口腔衛生の悪い歯周病患者の歯垢(プラーク)から検出されています。さらに、妊婦の羊水から口腔内に由来する可能性のあるFuso bacteriumがみつかることがあり、血行性のものと思われます。そして、胃潰瘍の原因菌であるHelicobacter pyloriが歯垢に住みついている可能性も指摘されているのです。糖尿病についても、歯周病による悪化が認められます。
当院では患者さんの歯周病のリスクを知るためにOHISという世界共通のリスク検査を導入しています。
OHISのスコアは患者さんに現状を受け入れてもらい、将来(リスク)をより良い方向へ変えるためにあります。歯周病は症状がなく、慢性の気づきにくい病気であるため、なかなか患者さんには理解していただくのが難しいのですが、OHISリポートは現状が点数化されるため客観的に自分の口腔内を見ることができます。2000円で検査できますので自分の歯周病の状態をくわしく検査してみたい方、ぜひご相談下さい。
