歯ぎしり、噛みしめについて

歯の表面が擦り減る、被せものがしょっちゅう外れる、歯がしみる(知覚過敏)、噛むと痛みが走る。歯の根の部分はすり減って、くさび状に凹んでいる、朝起きると顎に疲労感やこわばりがある、そして人から「寝ているときに歯ぎしりをしていた。」と言われた人は、歯ぎしりや噛みしめの習慣を病的に起こしている可能性があります。

歯ぎしりとは、睡眠中に上の歯をすり合わせてギリギリと音を出すことです。本人にはまったく分からず、一緒に寝ている家族に指摘され気づくというのがほとんどです。それに対してくいしばりは音を立てず、他人には迷惑をかけませんが、睡眠中だけでなく起きて活動している間も無意識のうちにくいしばっていることがあります。何かに夢中になっているときやストレスを感じているときなど、人によってくいしばりが起きるきっかけがあるようですが、ほとんど自覚していません。

人は、ものを噛んだり唾液を飲み込むときに上下の歯が接触しますが、それは1日に15分前後で、非常に短いものです。通常は上下の歯は2ミリほど離れていて接触していません。しかし、それが長時間に及び過度になってくると“病的”な歯ぎしりや噛みしめとなり、歯や歯茎だけでなく顎を動かす筋肉や骨、関節にも影響を及ぼし、様々な問題が起こってきます。

病的なレベルの歯ぎしりが続くと、歯がすり減ったり、歯や詰め物が壊れたりするだけでなく、知覚過敏、咬筋の肥大による顔貌の変化や首・肩・顎・頭部の筋肉のコリ、頭痛、顎関節症、睡眠障害などを起こします。

「歯を噛みしめない」と自己暗示を

歯ぎしり・くいしばりの解消はまず自分で気づくことが第一歩です。日中パソコンを扱っている時やデスクワークなど、うつむき加減の時に意識していると、ふとした瞬間で歯をくいしばってる事に気づく事があります。

(1) 日中のくいしばりに気づいたら、すぐに肩の力を抜いて、顎をダランとして、歯をかみ合わせないようにして、また仕事に向かってください。できれば、はじめのうちは口を半開きにするとよいのですが、人前ではばかられる、という方は唇だけは合わせて、歯を噛まずにいましょう。こうやって意識してリラックスすることを直接行うと、くいしばりそうなときには自然と気づいてやめられるようになります。

(2) 睡眠中の歯ぎしりやくいしばりは、無意識の時間帯なのでとてもやめられないと思われるかもしれませんが、私たちの体の中は、無意識だと思っていてもちゃんと意識が働いており、その気になれば歯をかみ合わせずにリラックスして睡眠することができるのです。ふとんの中で「歯をわずかに離して寝る」「リラックス、リラックス」などと、就寝前に繰り返し唱える「自己暗示療法」と呼ばれています。

歯ぎしり・くいしばりについてお解りになりましたか?

夜間の歯ぎしり症状が強いとき、なかなか改善されないときには、このリラックス方法を併用して寝るときにマウスピース(ナイトガード)を使います。歯科医院でお口の型をとって作りますのでご相談ください。(保険が適用されます。)また筋肉のコリが強いときはマッサージなども効果的です。歯ぎしりやくいしばりに気づいた方は、ぜひ上記のリラックス方法をマスターして癖を解消してください。

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