動きを抑えた入れ歯(義歯)
インプラントオーバーデンチャーについて
近年、歯科のインプラントの普及に合わせてインプラントを利用した入れ歯も増えています。もちろん今の入れ歯がピタリと合っていて不自由がなければ必要ないのかもしれません。しかし、顎の骨が著しく痩せている方や、もっと安定して噛みたい願望を叶えるには1つの重要な方法だと言えます。インプラントオーバーデンチャーとは、顎の骨に最低2〜4本のインプラントを用いて、現在使用している入れ歯をしっかりと安定させる治療法です。インプラントの上にボール型やバー型の装置をアンカー（固定源・土台）として利用するために、少ない本数でも入れ歯の浮き上がりを抑えることができます。
インプラントオーバーデンチャーの利点
●使用するインプラントの本数が少なくできるため、経済的に大きな効果の得られる治療法です。通常は上顎が4本、下顎は最低2本必要になります。
●患者さんが自由に取り外しできるためメインテナンスが非常に簡便です。
●総入れ歯がインプラントで強固に固定されるため、しっかり噛めるようになります。
●大きな外科手術を必要としないため全身的な負担も少ない治療法です。
●まずはインプラントデンチャーで使用して頂き、新たにインプラント本数を増やすことでブリッジ（床の無い固定式のかぶせ）に移行する事ができます。
インプラントオーバーデンチャーの欠点
●噛む力が大きくなるため入れ歯が割れやすくなる。対応策として金属の補強が必要になる。
●手術が必要となる。
●基本的に入れ歯の構造であるため入れ歯に慣れていない方には不向きである。
●清掃の際は入れ歯を外す必要がある。
まとめ
インプラントオーバーデンチャーの治療法は様々で患者さんの希望や症状、口の中の状態などから最適な治療法を選択します。今の入れ歯の悩みを解決する方法がきっとあると思います。ぜひお気軽にご相談ください。
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