咀しゃくと健康について
咀しゃくとは?
健康との関わり(8020運動とは)
国が奨める「健康日本21」では糖尿病、循環器病、がんに並んで歯の健康があげられています。そこでは「80歳になった時に、自分の歯が20本残っているようにしよう」(8020)ということが目標にされています。またたとえ歯を失っていてもきちんと噛めるように歯を入れておくことが大切です。
ではなぜ、20本自分の歯を残すことが必要なのでしょうか。大人の歯は全てそろっていると上下あわせて28〜32本あります。このうち約6割の20本の歯があればほとんどの食品が食べられるからです。
何でも食べられる歯が20本以上残っている人は、栄養摂取状態もよく、からだを動かす能力も優れ、よく眠れる等、健康にとってよい条件を持ち合わせているという研究結果が報告されています。ですから80歳で20本の歯を保っている人は、病気にかかっても全体の医療費が少なくて済むという結果もでています。
楽しい食事をするために
歯がなくなれば、味覚が鈍ってQOL(生活の質)が落ちるだけでなく、認知症のリスクも上がります。そのためにも歯を失う原因となるむし歯や歯周病の予防に努め、健康な歯を残し、しっかり合った入れ歯をいれておくことが重要となります。また、大人と違って幼児期は毎回の食事が噛む練習です。食材を小さく切りすぎていないか、柔らかすぎないかなど気をつけて下さい。